ばかが書いた本当の話

だまされるパターン
その1
『万病は100%脊髄のずれから、背中を見ればたちどころにどこがズレているか分かる』
新聞のチラシでは80%や 100%と書いたチラシでまちまちだ。そして、実しやかに「何番と何番がどちらかにズレている」と云う。
これは口からのでまかせ。これを教える先生に生徒 が分からないと云うと「嘘でも何番と何番がズレていると云え」と教えるそうだ。
その類の本は多数出ており読売新聞の下にも多数見られる。整形医が見ると笑 い物だ。本を書いたのではなく恥を書いたのだ。
プラクターは患者が少なくなると本を書いてカモを集めると云っているが。頭の悪さがよくわかる幼稚な嘘だ、どうせつくならもう少しレベルの高い嘘をつけ。
だいたいこれ程科学や医学が進んだ時代に、解剖も病理もまったく知らない者がXPやMRI もとらずに分かるはずがない。
免許持ちの勉強会で「誰か背骨がズレているか分かる者がいるか?」と皆に聞いたが、触診でわかると云う者は一人もいなかった。
本当にズレが分かるのだったら病院は数億もするMRI など買わず、そのプラクターを呼んで月給15万位で雇うだろう。
千里眼でもあるまいし、ズレているのはプラクターの人生だろう、冷静に考えればすぐに分かる話だ。これ程医学や科学が進んだ時代に通用する話ではない。大事な他人の体を推測ぐらいで捻られてはたまったものではない。
捻っているやつに云いたい、自分の身内も万病は脊髄のズレからなのだから絶対病院にはいかせず必ずカイロで治しているのだろう。
笑わせてはいけない、正気でこんなことはできない、これはただの交通事故の怪我と同じだ。
中には患者に「病院には絶対行くな」と云っているのも多い。
カイロで怪我をさせられ告訴した裁判例では、裁判官は『なんの免許もなく医学的知識が全くないにもかかわらず、骨が脱臼しているだの、ズレているだのと 口からでまかせを云って捻り、傷害を負わせたとして、ただの傷害事件としてプラクターが満額払いなさいと』云う判決ばかりだ。
それも昨年千葉県だけで計164億円ともいわれている。今の日本人は怪我させられてもほとんど我慢して泣き寝入りだ、性犯罪の被害者と同じだ。164億円の被害者は氷山の一角だ。
鍼をしている友人がプラクターが来て「人間の頚の骨は何個あるのか?と聞かれたのには驚いた、あれで頚を捻っているのだからたまらないよな」と云っていたのを覚えております。
患者は「頚や腰が痛い治してください」と来るが、この人達は怪我やヘルニア等で元々正常な人はいない。
健康な頚や腰を捻られても危ないのに、ましてこの人達は危険この上もない事は間違いない。
免許もちであれば、ある程度危険を知っている。患者がよけい痛くなったとプラクターを訴える と「元々痛かった」と逃げるが、それはない。余計悪化した事は間違いない。