騙されるのが趣味の老人の話
ここまで、騙された人達の事を書いてきましたが、中には騙されるのが趣味になってしまった人もいます。
この人は若 い頃多くの公職を歴任した人格も立派な人でしたが、90歳近くなり糖尿病が元で色々な余病を併発し苦しんでおりました。
そこにちょうど『どこに行っても治らない方、シビレが100%治ります』と云う巧みなチラシが入り、それを見て電話をしました。
すると、「今、近くに来ている。もう一つしか残っていない。 これが最後だ」とあおり「30万円用意しておいて下さい」と云うので、そのトラの骨を30万円で買い飲んでみました。その人に効いたかと尋ねると全く効かなかったそうです。なあにトラの骨は漢方にもあるが、元値は50円位の物だ。女にシビレたのとは違いこのシビレはそんな物では取れません。
その老人は又ある時、『電気で100%病気が治る』と云うチラシに乗せられそこに行くと言葉巧みに50万円もの回数券を買わされ、効いたかと尋ねたところ全くだめだった そうです。当たり前です。完全な健康商法詐欺なのですから。
この老人は高齢でもあり判断力も弱り、若い者の誰の云う事も聞かなくなっていたのか、最後には引っ掛かるのが趣味になっておりました。今警察や法律はこう言う最も悪質な詐欺師を野放しにしているのが現状だ。私もいずれの日に、このように判断力が無くなり引っ掛かり易くなるのですが、幸いにもお金が無いので免れそうです。
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