治った人の話

【その1】 ある男の患者が来て、雪の日に転び頚を打ってから、手がしびれ仕事にならない。
そこで色々の病院を回 りXPも撮ったがどこも異常なし。会社ではその患者がいつも休むので他の病院に行き、よく診てもらってくれと云われ私のところに来ました。そこで国立を紹 介した所XPを多数撮り、ここがずれているのでこれをずらせる所に行くようにと云われ、調べてある東京の柔整師の所に写真を持って行きました。するとその先生が首を捻り、その場で手のしびれが治った。
【その2】 2代目の横綱若乃花を診ていた菊地とかいう先生は柔整師で柔整の手技で治したのだろうが横綱の体をどう捻っても怪我はないだろう。普通の人の体はこうはいかない。
【その3】 無免許の人の所で捻られ治ったと云う人がいたが、この人は数回行っており、時が来て治ってか、捻って治ったかは分からない。(この先生は私鉄の旗振りだった。)
【その4】 医者が精密検査をした後で腰を捻り、その場で治った。
その他何件か良くなったと云う話を少々聞いたが、良くなった話はこの程度でほとんどが大金をとられ、何の効果も無いか又は怪我、骨折。これが現状です。その陰に、その数千倍の怪我人や金を騙し取られた人がいるのです。
カイロが何故ここまで市民権を得たのか。それはマスコミや法的規制が無い為である。 どんな広告でも出せたからです。
広告に出ているスクールはカモがなかなか掛からないので、広告と云う網を毎日新聞に出して張る。
本物の札であるアハキ柔整は人気が高く近年経営者は裏口と云う税務署にも出さない、美味しい金が入るボロい商売となっておりましたが、近年いくら金を積んでも国家試験をクリアする事が危ない物は入れないようにする学校が増えたようです。
その手の学校の先生ですが、先生自らこの手の治療院を経営するも、患者が少な〈暇〉があり、又、どこどこの学校の先生をしていると云う名が欲しくて来ている。さもしい人が多いようです。その人たちの余禄と云えば裏口の仲介で甘い汁を吸うくらいでしょう。
教える先生の時給はと云えば4千円位です。これに行き帰りの時間 等を計算すると実際の時給は千円少々だ。せいきのアハキ免許で経営している者の収入は無免許の整体カイロ・クイック等の数分の一位ではないかと思う。これ が隠さない現状だ。
この人達はよく本を出すが本を書く事は恥をかく事だと云うが、腰・膝・頚を治すという素人が書いた整体カイロ等の本が氾濫し、その内容たるや整形医等が見たら笑いものだ。必ず全部治ると書いてある。この本の売出しを3大新聞に載せるのだからおかしな国だ。
その責任は重い。
又、前記したように誰でもその日のうちに開業できる、ボロ金儲けだからです。けして治るからではありません。どこに行っても治らない。
追い詰められたワラをもつかむ人は、、誰か少しでも良くなったという話を聞くと、だめで元々として行きます。
このワラは悲劇の淵に引きずり込むのです。おぼれた人にワラを 差し出し、これをつかまない人はいない。そして病人の処刑場となるのです。今、処刑場が1駅に20軒位ある。