〔保険適応について〕
Q.保険の使用はできますか?
A.国家資格を有する鍼灸、あん摩、マッサージ、指圧等の治療行為は、原則保険適応です。だだし医師の同意書が必要となります。しかし、この頃は多くの医師が同意書を書いてくれたり鍼灸を勧めたりしています。したがって、同意書があれば、鍼灸、あん摩、マッサージ、指圧の保険適応となります。
〔市町村のはり、灸、マッサージ等の施設利用券について〕
Q.どこで使用できますか?
A.鍼灸、マッサージ等の免許所持者(鍼灸院、鍼灸接骨院)で使用できます。当院でも使用できます。
〔まぎらわしい名称について〕
Q.整体(カイロ)と整骨の違いは何ですか?
A.整体とは、国家資格を有しない一般人が思いついたら白衣を買い直ちに開業し、指圧、マッサージ等の手技や柔道整復師のまねをしているだけです。(いわゆるゴマのハエです。)
ほねつぎ接骨の名称は国家資格を有していないと使用できません。整骨とは、法的な名称はありませんが、一般的には柔道整復師の資格を有する人がほとんどです。(4000時間以上の医学教育を受け、国家試験に合格した上で国家資格を有します。)
だが、いかに教養の高い物知りな人でも整骨と整体の違いを知る人はいないのが現状。
Q.よく整体やカイロで税務署が領収書をいらないと言っていますがなぜですか?
A.それは、患者がカイロや整体を医療関係者と勘違いしているからです。これは医療関係の免許がまったくないので、患者が医療行為を受けたわけではありません。そこで、税務署は医療とまったく関係ないものを医療費控除の対象にするわけはありません。このような訳で領収書をいらないと言うのです。
〔頚や腰をひねられて余計に悪化したり、骨折させられたことはありませんか〕
Q.治療をうけて首や腰が前よりも痛くなってしまいましたが、どうしたらよいでしょうか?
A.あまりにも症状の重い場合は、整形外科等の病院できちんとした検査をすることをおすすめします。この後料金を確認の上、信頼のおける鍼灸、あん摩、指圧、マッサージにかかることもおすすめします。
〔電気治療と針治療について〕
Q.鍼治療と電気治療効果はどう違うのですか?
A.電気治療では、2、3効くと思うことがありますが、ほとんど効果がみられないのが現実です。このような話がすでに35年前から私の耳に入り整骨の免許を取得し、直ちに鍼灸の学校に行きました。そして国家試験を取得し接骨、鍼灸の免許で32年間治療をしていますが、電気治療では改善がほとんどみられず、それに反し、鍼灸、あん摩、指圧、マッサージの治療は、3割ぐらいの患者様から非常に効果が出た、又改善したという声をいただいております。
〔脊髄矯正と骨盤調整について〕
Q.脊髄矯正と骨盤矯正は本当にできるのでしょうか?
A.やたら上記(脊髄矯正と骨盤矯正)のようなチラシを目にしますが、人格の矯正と脊髄の矯正は絶対にできません。ある病院でのお話しですが、患者さんがいつもこのようなチラシをみていますので、市民権を得てしまっている、そこで患者は医者に「私の脊髄を矯正してください。」すると医者は腹の底から笑い出し「脊髄の矯正は、500kg〜1000kgの衝撃がかからないとずれません。」そのようなことをしている人の人生がずれているというような笑い話があります。
頚や腰をひねられ重症をおったという苦情が厚生省に殺到し、厚生省は医者を集め平成2〜3年に渡り、1年間カイロや整体を研究させました。そこでの結論は、治療効果が定まっていない、安全性に問題があるとして、平成3年に頚、腰をひねる事を禁止し、その旨の通達を出しました。
ある日の整形外科医が書いた記事によると、<カイロや整体に行き頚、腰等をひねられ重症を負い救急車で担ぎ込まれる患者が後をたたない。鳥肌たつ、寒気のするこのような事は、絶対やめて下さい。>と書かれておりました。医の良心として書かずにはいられなかったのでしょう。
このような事にならないように、見分けるには以下の4つがあげられます。
- 保険が使用できない。
- チラシを持っていくと料金を割り引く、回数券等を売りつける、やたら毎週のようにチラシをだしたり、わけのわからない外国名が書いてある。
- 派手なネオンいりの看板に病名や治療中の写真が流れている。
- 体験者の体験談で、どこどこの誰々が治った等の喜びの声がのっていたりします。
以上、上記の4点のようなことは、医療のなんらかの国家資格を持つ者は絶対にしません。
だが、わが国では、この手の悪徳商法が白衣をきて20万匹野放しにされているのが現状です。(あぶなや、あぶなや)
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